ニュースでも最近よく報道されていますが、現在、関東地方を中心に風疹が流行っています。
福岡市においても10月1日ー11月9日までで34件の風疹の届け出がありました。
風しんとは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症で、症状は不顕性感染（感染症状を示さないもの）から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合、高熱や発疹が長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。また妊娠初期の女性がかかると，胎児にも感染する可能性があり，耳が聞こえにくい，目が見えにくい，発達がゆっくりしているなど「先天性風しん症候群」という病気にかかってしまうことがあります。
これまでに風しんにかかったことのない方，風しんの予防接種を受けていない方及び妊娠を希望される女性等は，感染予防に努め，予防接種（任意）を受けることについて検討しましょう。

福岡市では，無料の風しん抗体検査を実施しています。以下の方が対象となります。
抗体検査時に福岡市に住民票があり，次のいずれかに該当する18歳以上の方。
（１）妊娠を希望する女性（妊娠中の方を除く）
（２）妊娠を希望する女性と同居している配偶者，パートナー
（３）妊婦と同居している配偶者，パートナー

上記の条件に当てはまらない方、急いで結果を知りたい方（市の無料検査は検査日が決まっており、結果まで3週間程度かかります）などは当院でも自費診療で有料とはなりますが、風疹の抗体価検査、予防接種を実施しておりますので、お問い合わせください。
抗体価検査のみであれば予約なしで来院していただいても、すぐに検査が行えます。
結果説明まで1週間程お時間を頂きます。
予防接種ご希望の方は事前に問い合わせ、予約をお願いいたします。